楽器屋さん プレイヤーにとって、信頼できる楽器屋さんは不可欠の存在です。好みの毛替えをやってくれたり、楽器の調整を安心して任せられる、そんな信頼関係を構築できれば幸せですね。 コントラバスについては、他の弦楽器屋さんがＶｎ．からＶｃ．まで扱ってるのとちょっと違ってコントラバス専門のお店があります。山本さんや高崎さんは有名ですね。お二方とも、かつては文京シビックホールの近くにある文京楽器（昔は茶木といってました）にいらした方で、それぞれ独立され、現在の地位を確保なさってますね。 ご両人は皆さんご存知でしょうから、ここでは小生がお世話になっている方々をご紹介します。 （上の写真はＬｅｉｐｚｉｇの博物館にある１７世紀Ｂｒｅｃｉａｎのコントラバスです。） 園田信博さん クレモナのインターナショナル・コンクールで金メダルを最初に受賞した日本人のマイスターで、五反田の後、ドイツのミッテンバルトで修行された方です。その楽器作りのあまりの精緻さは本当に驚く程で、コントラバスづくりは楽器づくりというより家具職人や大工さんみたいなイメージが強いんですが、園田さんは、本当にヴァイオリンのままの精度でコントラバスの修理や調整をしてくれます。園田さんに調整や修理をお願いすると、本当に楽器が変わってしまいます。その腕や技術のために、あまりにコントラバスの調整の仕事が増えすぎ、本職であるヴァイオリン製作が不可能になってしまい、練馬から千葉の奥に引っ越してしまいました。ところがどっこい、千葉位なんのその、相変わらず園田さんのところにお願いするプレイヤーは後を絶たず、現在も年間２本位しかヴァイオリン作れないみたいです。 家の息子の為にやっとのことで１つヴァイオリンと弓を作っていただきましたが、本当に素晴らしい出来で、下手なイタリアン・オールドよりずっと素晴らしいですよ。 住所　千葉市稲毛区山王町１９−９ TEL&FAX ０４３−４２３−３６７６ jsima@din.or.jp アット(atto) プレイヤーの斉藤輝彦さんのお店です。弦も安いです。 斉藤さんは早稲田を卒業後、芸大に入学し、イタリアでブッカレラやペトラッキに学んだ、我が国のフレンチ奏法の第一人者とも言える人です。そのイタリアでの知己を活かし、本当のイタリアンの素晴らしい楽器を仕入れてくれ、良心的な値段で譲ってくれます。斉藤さんの人柄のとおり、商売っ気がまるでないので、なんか自分のコレクションを増やすためにお店作ってるみたいに見えますが、ここにある楽器は本当に素性がハッキリしているので、変な心配はないと思います。 また、ボローニャオペラのプレイヤーで製作者のマッサーリさんや、Ｎ響の今野氏も使ってるチチリアティさんとも友人ですので、彼等が製作した弓やコントラバスも斉藤さんの所で手に入れることができます。 全く関係のない話ですが、小生は斉藤さんのお祖父さんに中学時代地理を教わりました。 住所　三鷹市下連雀４−１０−１１ TEL　０４２２−４１−２２１３ FAX 　０４２２−４６−８４９１ atto@sage.ocn.ne.jp