クワガタが逃げない!? 採集用ライトの製作
懐中電灯でクワガタを強く照らしたとたん地面に落ち、いくら探しても見つからないことがしばしばある。カブトムシは鈍感というか
肝っ玉が据わっているというか平然としていることが多いので、さして困ることはない。問題なのは洞やめくれを照らすときだ。
一瞬のうちに奥に消えてしまい、ポイントまでたどり着いた苦労が水の泡になってしまう。また、デジカメで撮影するときも、一部の
機種を除き暗闇ではピントを合わせることができないので光を当ててしまい、本当に撮影したい位置から虫がズレてしまうのも残
念である。そこで、今回は昆虫が見にくい赤色光を発するライトを、いま流行のLEDを使用して製作(改造)してみた。
アウトドアが趣味の方はご存知かと思うが、ヘッドランプの主流は白色LEDになっている。遠くを照らすにはいまいちだが、手元
足元を照らすには十分の明るさであり、なんといってもメリットは「普通の豆電球に比べて数倍電池が持つ」ことと「電球切れの
心配がない」ことである。私は広大な雑木林の中で懐中電灯の電球が切れ、腹を立てたことが幾度となくある。真っ暗闇での電球
交換ほど面倒くさいものはない。 
▲このようなヘッドランプを3個持っているので、そのうちの予備電球をひとつ改造することにした。 ▲電球のガラスやフィラメントをはずし、赤色LEDと抵抗を3個並列に半田付けする。
▲見た目は透明だが、通電すると赤く光る。 ▲直視できないほどまぶしい。前方指向性があるので反射板は不要。
では、赤いフィルターつきのマグライトと照射比較してみよう。
ミニマグライト(単3アルカリ電池2本)の場合
▲このようなオプションがない場合はセロファンなどを使用。 ▲焦点を変えられるのは便利だが、同心円状の模様ができる。
赤色高輝度LED使用(単3アルカリ電池2本)の場合
▲プラスチックのフロントカバーに穴をあけた。 ▲遠くまでは明るく照らせないが、ムラがない分とても見やすい。
【改造用パーツ】
赤色LED(TOL-50aURsCEs)・・・@100〜150円 いちばん高輝度(12000mcd)のもの。動作電圧2.25V。寿命は数万時間。
51Ω抵抗・・・@30円くらい? 
注・・・抵抗値は電源電圧とLEDの動作電圧によって異なります。なお、改造は必ず自己責任で行ってください。