クヮーブル研究室
「挟んでなんぼ」の世界で生きているクワガタの♂。人間様もうっかり油断して時折その実力を痛感しているのだが(挟まれフェチもちょっとしたブームかも)、いったいそのパワー=顎力ってどのくらいなんでしょう? 種によって、あるいは体重別ではどのくらい差があるものなのか…等々計測してみようってわけで、測定器の製作にチャレンジしてみました。とても簡単な仕掛けですから、興味のある方はぜひ工夫して、バージョンアップさせてみてください。

▲側面から見るとこんな感じ。
【測定法】
クワガタにクリップ(改造済)を思いっきり挟ませます。するとクリップの先端が開き、接着した鉛筆が下に押されます。はかりに挟む力が重量としてデジタル表示されます。ご存知のとおり料理用はかりは、最初に鉛筆の重さが表示されていてもボタンを押せばゼロにでき、純粋に挟んだ分の加重が測定できます。
クリップ部分のアップ画像はこちら
まずは、さっそく実験開始!
4月14日(日)夕方、気温18.5℃。記念すべき測定第1号を求めて、屋外の物置へ。もう2ヶ月くらい覗いていない怠慢飼育である(笑)。まずカブト幼虫の腐葉土交換。その後各ケースを見ると、ヒメオオがマット上に出ている。さすが暑がりだけある。その他、アカアシ、ヒラタ、オオクワなどはもぐったまま。
まずヒメオオを挟ませるが、どうもクリップの幅が広すぎて挟みにくい感じ。で、オオクワを掘り出したがとても遠慮深くて後ずさり! 次にヒラタ登場。掘り出した瞬間、顎を広げてやる気満々なので一安心。結果は?

▲記録は575g。ちなみに本人の体重5g、体長58mm。
とりあえずこれが、五輪標準記録か!?        
                   
顎力ランキング
●測定値は、瞬間最大値です。
●クリップを挟む位置が先端か奥かによって、若干の有利・不利が生じます。
●挑戦者の気合の入り方(コンディション)は様々ですので、実力とは異なる場合があります。
順位 挑戦者 顎力
(g)
体長
(o)
体重
(g)
体重1g
あたりの
顎力
出身地 測定日 コメント
1 オオクワガタA 680 68 11 61.8 2001年
山梨F2
02/06/23 まだ余裕ありそう
2 ヒラタクワガタA 650 58 4 162.5 2001年
埼玉WD
02/06/23 闘争心・持続力一番
3 ヒラタクワガタB 525 58 4 131.3 2001年
埼玉WD
02/06/23 やや逃げ腰か
4 ノコギリクワガタA 480 63 3 160 2002年
埼玉WD
02/06/23 やや元気なし
5 ヒメオオクワガタA 458 48 3 152.7 2001年
群馬WD
02/06/23 大健闘でしょう
6 ノコギリクワガタB 434 64 4 108.5 2002年
埼玉WD
02/06/23 やや元気なし
7
8
9
10