「♪ババンババンバンバン 採集いったか? ババンババンバンバン 採りすぎるなよ!」 ----そういえば、あの超人気5人組も体型に特徴がありました! リーダーは長身だったし、丸っこい人もいました。それぞれ個性があって楽しかったですね。 興味のない人にはみな同じ形に見えてしまうクワガタも、こうしてほぼ同じ体長で並べてみると あ〜らどうして、個性の違いがはっきり見えてくるような気がしませんか? |
ミヤマ | ノコギリ | アカアシ | コ | ヒラタ | オオ |
上記6種は、生息条件の違いこそあれ、国産で最もポピュラーな種といってもよいでしょう。 方眼紙に50ミリ幅で赤線を2本引き、ケツぞろえで並べました。(オオ画像はヤマトさん提供) えっ? なぜ50ミリで比較するのかって? 深い意味はないんですが、キリのいい数字ですし そのうちオオやヒメオオも追加できるサイズですから…。上の写真では、ミヤマが約48ミリで 誤差が気になりますが、ジャストサイズをゲットするまで代用ということでご勘弁くださいね。 |
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それぞれの種にとって、50oというサイズはどんな世界? | |||||
図鑑のデータをもとに、最小・最大サイズの幅を表示してみます。 ミヤマは最小でも40ミリあり、この6種の中では平均値として最も大型といえます。 ですから50ミリの個体はかなり貧弱な部類に属し、樹液場の戦いでは不利とも考えられます。 腹部は大きいものの、いかつい男性的な特徴が表れず、むしろ歌舞伎の女形という容姿です。 積算温度が高いことも小型が少ない理由のひとつでしょう。 ヒラタの体長は地域差があり、関東では約60ミリが最大値と思われます。関東のヒラタで50ミリ 個体は大型といえるでしょう。ノコは体長によってアゴの形の変異が大きいのが特徴ですが、 この写真の50ミリ個体では、アゴの湾曲が少ない中歯型(両歯型)となっています。細身の上半身は、 ミヤマと同じ傾向を感じさせます。 コの50ミリ個体は最大値に近く、5月から10月までうんざりするほど見つかるくせに、 なかなかこのサイズにはお目にかかれません。この大きさの個体は「オオコクワ」ともいわれ、 それなりの希少価値がありそうです。腹部の長さは他種と遜色ないのに、前胸・頭部の発達に限界? があるために、体長が伸び悩んでいるように思えます。 別名「山岳地帯のコクワ」といわれる?不人気のアカアシも、50オーバーになると一瞬ヒメオオか!? なんて思っちゃいますね。 ヤマトさん採集の山梨産オオは、やはり風格がありますね。体幅はヒラタといい勝負ですが、 アゴの力強さ・華麗さはピカイチです。まるで”名工が磨き上げた刀剣”という印象。ノコと似たような 最小〜最大値の幅ですが、小さくても全体のバランスは大変いいようです |
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550ミリでは、この種がナンバーワン!? | |||||
見方・感じ方はいろいろあるでしょうが、独断で評価を下してみると… |
No.1のポイント | 種 | コメント |
体表面積No.1 | ヒラタ | よく言えば肩幅広い頼れる男、悪く言えば胴長 |
アゴの長さNo.1 | ノコ | 脚線美…じゃなかった、アゴの曲線美はなかなか |
内歯の大きさNo.1 | オオ | ”クワの命”とも言えるポイントを押さえている |
なで肩No.1 | ミヤマ | 女性的というか…「ミスター和服」という感じ |
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