15年ほど前、カトリックの短大の通っていたので、学校の研修旅行でイタリア、フランスを訪れる機会に恵まれました。ローマ、アッシジ、ミラノ、フィレンツェ、ルルド、ヌヴェール、パリを巡りました。ルルドで聖水を頂いてきました。その4年後、父が瀕死の淵に立ちました。5人姉妹の下2人はまだ中学生と小学生でした。「助かりますか」とすがる母に病院の先生は「私は神様じゃないのでわかりません」。そんな先生の言葉よりもずっと私達を勇気づけてくれたのは、教会の皆さんの「お祈りしています」の言葉と、当時勤めていたカトリック幼稚園のシスター方や同僚が祈って下さる言葉でした。私達家族は病室にマリア様の御絵を飾り、点滴のポールにロザリオを掛け、毎日お祈りしました。母は、もはや水さえ飲むことができなくなった父の口を「お父さん、のどが渇くでしょう」と言って私がルルドから持ち帰った聖水で1日に何度も湿らせ、拭いていました。父は生還し、72歳の今も元気で大学で教鞭をとりながら趣味の畑を耕しています。
今日偶然このホームページにたどり着き、数年ぶりに感謝の涙があふれました。ありがとうございました。
[2004年4月20日 17時56分44秒]