TIG溶接とSUS焼け取り「ピカいち」の1台2役

インバータ制御1020

ダイデン TIG TAC 200SP

溶接特報第7号=大阪電気が今年二月、業界に先駆けて発売したTIG溶接とステンレス焼け取りの兼用機「TIG TAC 200SP」(愛称=ピカいち)が建築金物など外観を重視されるステンレス小物の溶接工場で注目されている。出荷台数は当初予定をクリア、順調に伸びてきた。 ステンレスは元来、表面の美しさが命。このため塗装されることはめったにない。ところがステンレスを溶接すると赤く錆びたような「溶接焼け」が発生する。外観を損なうことになるが、この溶接焼けをその場で簡単に除去できるのが「ピカいち」。溶接トーチを薬剤を含ませたステッシャに持ち替え、軽くなぞるだけでステンレス本来の輝きを取り戻す。 従来、溶接焼けを除去するため、製品を強酸性の薬剤で洗い流す酸洗い、あるいは単純な電気分解法が用いられていた。ただ、作業性が悪いことや能力が低く十分に除去できなかったのが実状。強酸性の薬液を排水処理設備のない工場で使うことは難しい。 「ピカいち」は薬剤メーカーと協力してこうした問題を解決した。溶接機能はTIGパルス付きで市販品と同等。焼け取りは百Vでも使えるが、むしろ二百Vのハイパワーがユーザーにアピールしている。販売店にとっては薬剤を継続的に販売できるメリットがある。


ピカいち

TIG溶接はパルス機能付きの本格派

TIG溶接/SUS焼け取りの切り替えは、全面パネルのスナップスイッチで簡単にでき、入力電圧が100Vでも200Vでも直接接続できます。
直流TIG溶接、TIGパルス溶接が可能、いずれもダイデン独自の高速インバータ制御で「瞬時アークスタート」「アークの安定性・集中性」が抜群です。

充実したTIGパルス機能・・・従来複雑だったTIGパルスの調節がツマミ一つで最適値に調整できる一元制御の採用により、使いやすくなりました。用途によって低周波(2Hz)と中周波(200Hz)が切り替えスイッチで選べます。


溶接のミルスケール(焼錆)をスピーディーに美しく電解

「ピカいち」は、従来の電解研磨法のように酸液を単純な直流や交流によって電気分解するだけでなく、薬剤とパルス電流波形との組み合わせによる相乗効果により、ステンレスの「溶接焼け」「サビ」「酸化スケール」などの汚れを効果的に除去清掃する電気化学的システムです。

特徴

詳しい資料は大阪電気まで

〒532大阪市淀川区西三国4−3−31 電話06−394−1192

menu