1999年1月

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(注)1月の日記は記憶を頼りに書いているので,細かい間違いが多々あると思うが,あまり深くは突っ込まないように。

1月某日

●ゼルダ

 正月休みにデザイン変更も含めて一気に Web ページを更新するはずだったのが,年末からやりはじめた「ゼルダの伝説 時のオカリナ」のあまりの面白さにすっかりとはまってしまい,他の作業にまったく手がつかなかった。ゼルダ恐るべし。
 そのゼルダ,三が日中に終わらせようと思ったのにとても終わらず,結局その後 2 週間ほど遊びつづける羽目になってしまったのは何ともはや。

 しつこいようだが,ゼルダはいいゲームだ。元来筆者は任天堂という会社は嫌いだったのだが,そんな気持ちを差し引いても間違いなくいままでに遊んだ中で最高の作品だと断言できる。派手な演出やムービーにばかり凝っていて肝心の中身が薄いゲームが多い昨今,久々に「ゲームとしての楽しさ」を追求した作品を送り出してくれた任天堂の開発スタッフに感謝感激。夏前に出るという,64DD 版がいまから楽しみ。

1月某日

●Revolution 3D AGP

 いままでグラフィックカードとして Number 9 の Revolution 3D の PCI 版を使ってきた。ま,機能的にはこれで問題ないわけだが,せっかくマザーボードに AGP スロットが付いているのにそれを使わないのももったいないし,将来的にちょっと PCI のスロット数が不足しそうな気配も出てきたので,AGP のグラフィックカードを購入することにした。
 で,カードの検討に入ったのだが,ちまたで人気の RIVA TNT はどうも画質の面で信用できないし,Voodoo Banshee や Revolution IV,近々出る予定の Rage 128 など,最近のチップはことごとく RAMDAC を内蔵しており,どうにも気に入らない。結局,いまと同じ Revolution 3D を AGP で買いなおすことにした。そこで捜しはじめたのはいいのだが...。

 とにかくものがない! 秋葉原のおもなショップを回っても,どこにも置いていないのだ。昨年の 5,6 月ごろ(というか,このころに PCI 版を買った)にはあちこちで売っていたかと思ったのだが,後継の Revolution IV が出て以来すっかりと姿を消してしまったらしく,またたまに見かけても PCI 版のみだったりで,とにかくどこにも AGP 版が売っていないのだ。これには参ってしまった。
 そこで,インターネットで捜してみると,SGRAM 版ならばまだいくつかの店で扱っていることがわかった。ところがこの SGRAM 版,NumberNine の Web ページによるとメモリを従来の WRAM から SGRAM に変更した廉価版ということらしくて,いまいち心象がよろしくない。
 が,人に聞くと WRAM よりも SGRAM のほうが高速だろうというし,さんざん捜し回ってもほかに選択肢は見つからなかったわけで,最終的には一番安かった(9,800 円)新潟のとあるショップ(別に伏せているわけではなくて,単にどこだか忘れただけ)から通販で購入することにした。ところがこのショップ,実はかなりいいかげんなところだったのだ。

 メールで問い合わせると,「ドライバ CD-ROM を先日間違えて Revolution IV とともに発送してしまい,いついつまでに返却される予定である。ついては,それまで待ってほしい」との返事。まあこれはいい。ミスは誰にでもあることだ。ただ,きちんとしたパッケージ版だったら間違えるはずはないので,この時点でバルク版だということが判明。そもそも,パッケージ版かバルク版かということをきちんと説明していないというのが後から考えれば減点要素だったわけだが,こちらとしてはものさえ手に入ればどちらでもよかったので,「ドライバならば Web ページから最新版が落とせるからどうでもいい気もするのだが,まあそういうことなら気長に待ちます」という旨の返事を出しておいた。がしかし...。

 ところがこのショップ,こともあろうにいきなり製品を送りつけてきたのである。いや,別にそれはいい。確かに代引きで申し込んだのはこちらなのだから。しかるに,当初知らせてきたドライバの返却期日よりもはるかに早くモノが届いてしまったのだ。これはいったいどういうことだ?
 まあそれでも,実は CD-ROM の返却作業が早く済んだからなのかもしれない,と好意的に解釈して封を切ってみると...。

CD-ROM など入っていない

 おい,ちょっと待て。確かに「ドライバならば Web ページから最新版が落とせるからどうでもいい気もする」とはいったが,「いらない」とはいってないぞ。百歩譲っても,まず一言確認してくるのが筋だろう? しかもこの製品,こともあろうにすでに開封されている。ふざけるな。
 返品しようかとも思ったが,モノは確かに Revolution 3D だし,ドライバの CD-ROM なんてあっても邪魔になるだけというのも事実。さらには,こんな恐ろしい店とはこれ以上付き合いたくないので黙っておくことにした。まあ CD-ROM だけ後から送られてくるという可能性もあるわけだし。

結局送られてこなかったけど。

 さて,気を取り直して Revolution 3D。AGP ですよ,AGP。Socket 7 系のマザーボードでは AGP は不安定とよくいわれるので少々不安もあったのだが,あっさり動いてくれてちょっと拍子抜け。がしかし,思わぬところに伏兵がいた。
 ドライバを入れていつもの解像度,1280×1024 ドットの 32 ビットカラーに設定すると,画像が乱れるのだ。調べてみたらこれ,SGRAM 版ではこの設定はできないらしい。というか,解像度と色数については WRAM 版とくらべて恐ろしく制限されているのだ。おい,これじゃあとてもじゃないけど使えんよということで,わずか数日で AGP 版はお役御免となり,再び PCI 版に戻してしまったのだった...。

 しかし,一度は手にした AGP 版。ここまできてあきらめるのも悔しいので,というか,もうこうなったら意地になって(自棄になってという説もアリ) WRAM 搭載の AGP 版 Revolution 3D を捜す。がしかし,

どこにも売ってない

 国内関係は軒並み全滅。が,そんなことでめげている場合ではない。さらに検索範囲を広げて,海外のショップをあさることにする。その際こんな便利なサイトが見つかった。ここのショップ情報は,海外通販の有無なども紹介しているので便利。

 で,捜した結果,ようやくいくつかのショップで販売中のものが見つかった。その中で,海外通販可能で比較的安かった AccessMicro に注文。

 個人輸入をするのは初めてなので少々不安だったが,無事入手。ちなみに AccessMicro,発送状況などをサイト上で逐一チェックできるし,またメールでも受注,発送などの情報を知らせてくれるというきちんとした対応だった。どこぞの店とは大違い。
 そして注文から 2,3 週間ほど経過して,ようやく製品が到着。紛れもなく WRAM 版だ。早速マシンに取りつけて,今度はきちんと目的の解像度,色数で表示できることを確認して一安心。

 こうして二ヶ月ほどに渡った「Revolution 3D AGP 化計画」は大団円を迎えたのだった。
 え? SGRAM 版はどうしたかって? その後,友人に 5,000 円で引き取られていきましたとさ。めでたしめでたし...か?

1月某日

●車購入顛末記

 積み立てていた貯金がようやく 3 桁の大台に達したので,そろそろ本気で車を購入する算段に入る。

 一応第一候補はダイハツのミゼット II(カーゴカスタム)で,新車価格は諸費用を考えるとだいたい 100 万円といったところか。ちなみにメッサーシュミットの KR200 が 200 万円前後で買えるらしいということを知りかなり心が揺れ動くが,維持費が賄えないだろうということで断念(古い車だしね)。
 で,再びミゼット II。まあ新車でも買えないことはないだろうが,一応中古価格も調べてみるかと“カーセンサー”を購入。が,ミゼット II 自体があまり中古市場に出まわっていないのと,あってもほとんどがピックタイプ(荷台のついてるトラック型)なので参考にならなかったりする。んで,しばらく保留にするかということで決着,のはずだったのだが...。

 ぱらぱらとカーセンサーをめくっていたら,何やら面白そうな車が...。そいつの名前は AZ-1。ミッドシップでガルウィングを搭載した,マツダの軽スポーツカーだ。
 まあ正直なところ,スポーツカーには全然興味がないし(ミゼット II を買おうと思っている段階で走りに関しては全然考慮していないのは歴然),そもそもこの段階でミッドシップとは何かもわかっていない(でも,よくよく考えたらミゼット II もミッドシップだったりする)。なのに,どうして目に止まったのか?
 まずは「スタイルがかっこいい」。ミゼット II には遠く及ばないが,それでも丸いライトがいい味をだしている(ちなみに筆者の「かっこいい」は,他人のそれとだいぶずれているらしいと最近自覚)。そしてガルウィングということ。元来筆者はガルウィングが大好きなのだ。そして極めつけが,マイナー車だということ。もともとバブルのころにモーターショウで参考出品して反響があったのはいいが,いざ販売してみたらバブルも弾けていて,さらには軽自動車なのに値段が 150 万円程度と高すぎたのも災いして,OEM であるスズキのキャラも含めて総販売台数は 5,000 台にも満たず,早々に絶版になったといういわくつきの車だそうだ。これはおいしい。
 ただ,かなり人気があるらしく(皮肉なことに,絶版になってから人気が出だしたらしい),中古価格でも 100 万円前後(グレードによっては 200 万円近くするものもある)。軽自動車の中古価格としては破格の値だ。うーん,とかなり悩んでしまう。

 まあとりあえずは見るだけでも,と思って雑誌に載っていた店に電話で確認すると 1 台だけ在庫があるらしい。ちなみに雑誌では 3 台が紹介されていたのだが,すでに残り 2 台は売れてしまっているとのこと。とにかく,その日の夕方ごろには見に行く旨を伝えておく。

 電車を 2 度乗り換えて,1 時間ほどかけて目的地へ。さらに,駅から徒歩 8 分くらいで現地へ到着。店は交差点に面していたのだが,目的の AZ-1 は角の一番目立つところにビートやカプチーノと並んで展示されていた。担当者に会って少し話をしてから改めて車を見せてもらう。
 第一印象。「とにかく小さい!」。軽自動車専門店なので当然周りも軽車ばかりなのだが,その中でもひときわ小さい。ミニカーといった形容がまさに似合う車だ。本当にこんなので走れるのか? 次に,まわりをざっと見た感じが「かなりきれい」。フロントバンパーの一部に縁石か何かでこすった傷痕があるほかは,すごくきれいだった。1 オーナー車かつ走行距離も 2万キロ(ちなみに平成4年式)ということで,状態はかなりよいのではないかと思われる。もっともどうせ,車のことなどほとんどわからないのだが。
 さらにざっと見て,ゴムの部品に劣化が出ていないのを確認。エンジンをかけてもらって,音に違和感がないのも確認。実際にシートに座ってみて,まあ何とか操作出来そうなことも確認。いや,冗談でなく,身長 175cm を越えると AZ-1 に乗るのは難しい。それくらい小さな車なのだ。ちなみに筆者の身長はほぼ 175cm ちょうどだったりする。
 オーディオの具合を確かめようと持ってきた CD は,付いていたのがカセットだったので断念。灰皿をチェックするのを忘れていたが,後日前オーナーは喫煙者だったことが判明(後述)。そういえば,シガーライターの横が熱で変形した痕跡があったなあ。
 雑誌広告ではノーマル車らしかったのだが,ウーハーが付いていたので TYPE L だったのかもしれない。ということで,値段は 109 万円。ちなみに AZ-1 のグレードは,出た順に,

  1. 660
  2. 660 TYPE L(ウーハー付き,もしかしたらアルミホイール?)
  3. マツダスピードバージョン(フロント形状が若干変わり,リアウィングを搭載。アルミホイール)
  4. M2-1015(限定モデル。フロント形状の変更およびリアウィングを装備)

があるとのこと。で,中古で人気があるのが 3. と 4. で,4. に至っては 200 万円近くする場合もある。もっとも筆者の場合は,アルミホイールなんてどうでもいいし,第一ウィングはあまり好きではないので 1. か 2. が欲しいというわけ。

 車両価格だけですでに予算を越えてしまっているのだが,気に入ってしまったこともあってとりあえず見積もりを出してもらう。込み込みで 120 万円弱。ためしにローンの見積もりも出してもらって,まあ駐車場代とかも考えると毎月無理なく払える額を 2 万円として頭金が 50 万円程度,バイトだからボーナス払いができないとして...だいたい 3 年で完済できそうな気配。ああ,どんどん気持ちが揺らいでゆく。
 聞けばいま見た AZ-1 についてもかなりの問い合わせが入っているようで,しばし悩んだ末に手付け金を払っておくことにする。キャンセルをしても金は戻ってこないとのことだが,ほっといたらすぐにでも売れてしまいそうな気配が背中を押した格好だ。なお,この時点では確実に購入を決めていない。というのは,駐車場の確保ができるかどうかがはっきりしていなかったから。まあ鎌倉市の場合は軽自動車を購入する際に車庫証明は必要ではないから,無理に駐車場を確保する必要はないといえばないわけだが,だからといって路上に駐車してよいということではないわけで。近所には路上に停めている人もいるようだが(おい)。

 早速駐車場捜しに入る。とはいえ,そろそろ引っ越しシーズンになるわけで,こちらに関してはかなり楽観的に考えていたりする。というか,見つからなかったら手付け金が無駄になってしまうわけで,これはちと困る。
 でまあ,問い合わせてみたらあっさりと見つかったりする。思ったとおり,引っ越しの関係でちょうど空きができたところだったらしい。とはいえ,その1箇所しかなかったので結構あぶない状態だったことは間違いない。当然すぐに申し込む。実はあと一月もすれば新たに造成中の駐車場が完成するということだったのだが,家からの距離が若干遠くなるので却下されたことは内緒だ(何がだ)。
 ところで後日判明したのだが,この駐車場,常時半分近くが空いている。契約はされているはずだから,さては車庫証明のために契約して実際は家の前に停めてるんじゃないかと予測。休日には全然関係なさそうな他県ナンバーの車が停まったりしていることもあるし,もうわけがわかりません。

 ということで店に連絡,改めて正式に購入する旨を伝える。その後手続きやら何やらで何度か足を運び,2 月 12 日に納車予定となる。

 続きは2月の日記でということで。って,何が顛末記やねん