旅行に行った日 : 2000年7月26日〜29日(車中2泊 ホテル1泊)


7月26日(水) 東京 夜10時発 〜 (中央道) 〜 恵那渓SA(車中泊)
7月27日(木) 恵那渓SA〜(中央・名神・中国道)〜宝塚〜有馬温泉
〜六甲山〜大阪 (ホテル泊)
7月28日(金) 大阪〜(阪和道)〜南紀白浜(白浜温泉)
熊野本宮(わたらせ温泉)〜尾鷲
〜(伊勢志摩道・東名)〜浜名湖SA(車中泊)
7月29日(土) 浜名湖SA〜(東名)〜東京

夏休み、あてもなく車で向かったのは、やはり温泉だった。。。

7月26日(水)
昨日、帰省していた北海道から帰ってきたのだが、まだ残り5日間大切な夏休みが残っていた。
昨日晩に、遊びに来ていたカンノと一緒にHISに行って、「明日出発で台湾は空いているか?」と聞いてみた。もし席が空いていて安ければすぐにでも国外に行くつもりだったのだが、やはり前日思いつきで海外に行こうったってそう簡単にはいかない。席はなかったし、空いていたとしても、緊急発券手数料がどうのこうのと言われたので、海外はあきらめた。
でも、東京に残っているはつまらない。東京を脱出しないてはない。
そう思って、夜も10時をまわっているというのに、先輩にタダでもらい車検整備が済んだばかりの愛車USアコードに寝袋を詰め込んで、当てもなく中央高速に飛び乗った。

夜の、しかも平日の中央道は怖い。真っ暗で、カーブだらけで、トラックが多い。
でもできるだけ遠くへ行こうと思い、必死で車を走らせた。
走りながらどこに行こうか考えたが思いつかず、結局疲れたので恵那渓SAで今日のところは車中で寝ることにした。


7月27日(木)

朝6時過ぎに目覚めて、SAで朝飯を食い、車をまた西へ西へと向ける。
でも行き先はいまだ決まっていない。
ラジオを聞いていると、おもしろい情報を得た。
「パスポートなしで行けるハワイが日本にある!」
常磐ハワイアンセンターではない。れっきとした「ハワイ」という地名なのだそうだ。
その日本のハワイこそ、鳥取県羽合町。日本海に面していてビーチもあり、町役場の職員はアロハシャツを着て仕事をしているという。
これはネタになる・・・ここに行ってみようか。
が、地図をみると、鳥取はあまりに遠い。土曜までには東京に帰りたかったので、日本のハワイは今回あきらめることとし、西日本随一の温泉地、有馬温泉に「なんとなく」行ってみることにした。

有馬到着前に、私の温泉バイブルである「エオリアマップ 全国露天風呂&共同湯」(昭文社)を開いてみると、有馬温泉は、
「日本書紀にもその名が登場する、日本三大古湯のひとつ。六甲山の北麓に湧き、鉄サビ色の金泉と無色透明な炭酸・ラジウムの銀泉と、2種類の泉源を持つ」
とある。
いいじゃありませんか!
金と銀の泉とは、さすがは古来からある名湯。そんな由緒正しいお風呂にぜひ入りたい。
しかし、「日本三大古湯」って、あと二つはどこだ?

有馬温泉に着き、車を泊めて観光案内所へ。
ここで紹介された「御所坊」という宿の温泉に入ってみることに(写真1)
行ってみると、ものすごい高級な日本旅館の構えであせる。
どこにも日帰り温泉OKなんて書いてない。恐る恐る聞いてみると快く入れてもらえることになった。
誰もいない風呂に行くと、ちゃんと2色2種類の温泉が!
なんといっても圧巻なのは「金郷泉」なる赤褐色の湯。スロープを一歩一歩降りていくと、岩で作られ片側をおおきく外に開放してる全天候型の露天風呂が現れた。しかもこの露天は「半混浴型」。中心付近は男湯と女湯の敷居が低くなっており、お互いの顔をみながら入れるようになっている。これなら夫婦・カップルにも喜ばれるだろう。客を信用している大胆な作りに、宿の姿勢を垣間見る。その赤い湯に浸りしばし極楽気分を堪能する。
それにしても、ずいぶんいい感じの旅館だ。泊まったら高そうだが、ぜひ泊まってみたいものだ。

【GUIDE】「御所坊」ホームページ http://www.goshobo.co.jp


(写真1)有馬の高級旅館、「御所坊」

(写真2)有馬の公共の湯

(写真3)有馬の「温泉寺」。ご利益ありそう。


(写真4)いい感じの有馬の温泉街

 
御所坊を後にして、次は公共の湯である「有馬温泉会館」へ(写真2)。 御所坊とはまた違った庶民的な雰囲気を味わう。ここの風呂はとにかく熱い。「ぬるめ」「あつめ」と2種類あって「ぬるめ」に入ったのだが、どこがぬるいんじゃ!おそらく45度以上はあるだろう熱さでとても長くは入れない。じゃあ、「あつめ」はどうなるんだ??怖くて入ることができなかった。

温泉を2軒はしごして火照った身体を休めるために、しばし街並みを散策する。
そこで発見したのが「温泉寺」(写真3)。 「温泉」を名乗るなんてなんというすばらしい寺!
早速、お賽銭を奮発して(いつもは10円、今回は100円だ!)、「これからも素敵な温泉に出会い続けられますように・・・」と心からお祈りしたのであった。

有馬は、さすが豊臣秀吉が愛した温泉街とあって、街並みも古き良き時代のいい感じである(写真4)
こんな野宿であてもない旅で訪れるよりは、ゆっくり温泉旅館に泊まって、浴衣で温泉街をぶらぶらするのが正しい流儀なのかもしれない。

ところで、有馬を歩いているときに、疑問であった「日本三大古湯」の残りはどこかがわかった。
1つは愛媛の道後温泉、そしてもう1つは和歌山の白浜温泉だという。
道後は無理にしても、白浜なら行けるかも・・・。
こうして、次の目的地は自然の成り行きで決まった。一路、南紀白浜へ!
が、しかし、今日はもう夕方に近い。とりあえずできるだけ白浜に向かって温泉につかるのは明日にすることにしよう。

有馬は神戸と六甲山をはさんだ裏側にあたる。せっかくだから、おしゃれな神戸の街でも見ておくか、ということで、車は六甲山に向かう。
六甲山から見た神戸は確かに美しい(写真5)。 しかし、まわりはカップルだらけ。
なるほど、六甲山頂はデートスポットなのか、あー。
ここで、ふと大阪に同期のくにがいたことを思い出し、電話してみる。
「もしもし、今、神戸にいるんだけど、今日飲みに行くか!」
なんでもない平日にいきなり電話かかってきて、くには困惑した風だったが、飲みに行くことを快諾してくれ、わざわざ会社のツテで宿泊先まで格安で探してくれた。
よし、こんばんは食い倒れ大阪で飲むぞー。

そうと決まれば阪神高速を飛ばして、くにが手配してくれた宿泊先、梅田の「新阪急ホテル」へ。梅田駅に直結している超好立地のホテルで、しかも当日いきなり予約したにも関わらず、くにの「顔」で格安で泊まれることになったのだ。
しかし、空いていた部屋は和室だけ。シティホテルには珍しい和室で、通常は当然2人用だという。
思わずフロントで「ほんとに一人で泊まっていいんですか?」と聞いてみると、逆に恐縮され、「和室しかございませんでした、誠に申し訳ございません」と言われた。
で、通された部屋は、都心のど真ん中とは思えない純日本風(写真6)。この旅にはマッチしていて満足。

荷物をホテルにおいて、いざ夜の大阪へ!ホテルに迎えに来てくれたくには、大阪が誇る焼肉街「鶴橋」に連れて行ってくれるという。
大阪から環状線に乗って15分ほど。鶴橋に降り立つと、駅前には焼肉店がずらり(写真7)。 韓国風の店が多い様子。数ある店の中からくにが連れて行ってくれたのは焼肉「空」。ロースもカルビもハラミもすべて分厚くカットされておりボリューム満点。しかも安い。もちろん大阪名物「てっちゃん」も食す(写真8)。ああ、うまい。
きっとカンノが一緒なら、彼は「この街でなら死んでもいい」と思うに違いない。

焼肉で腹を満たし、大阪の夜に満足して、この日は床についた。

(写真5)六甲からみた神戸港

(写真6)和室に布団1つはちょっと寂しい

(写真7)鶴橋制覇!

(写真8)ボリューム満点の大阪の焼肉