趣味人の放言その2


今更ながら「 スター・ウォーズ」(2005年5月 29日)
 5月22日(日)、1年ぶりに喫茶ガンダルフを訪問した。
 恒例となったミニ・オフ会のためである。
 今回はおおくまねこさん及び放浪者の弟子さんとご一緒。
 そろいも揃って映画『ロード・オブ・ザ・リング』を見放しかけている(或いはすっかり見放してしまった)人間ばかりなため、映画をきっかけに初めて顔を合わせることになった面子であるにもかかわらず、話題は他の事柄のほうが多かった。
 目下の興味関心の中心が奈辺にあるかをそれぞれが語るだけでも十二分に楽しいひととき。
 私の場合はその直前に「心臓カテーテル検査」などというオソロシイものを体験していたために、それについて語らないでは気がすまなかったが、『平家物語』やら酪農やら十字軍やらiPodなんやらかんやら、あっという間の4時間であった。
 で、そんな中で話題になったのが『スター・ウォーズ』。
 私はエピソード4〜6は劇場で見たものの、新シリーズはついに未見のままで今日まで来ていた。
 アメリカで最新作にして最終作であるエピソード3が記録的なヒットを飛ばし始めた時期であり、エピソード2で登場するクリストファー・リーの名演――サルマン様にしか見えないという点では迷演か?――は必見であるとのありがたい後押しまでしていただいたため、今更ながらDVD化されている全作品でも見てみようかという気になってしまったのであった。

 で、帰宅してからインターネットでAmazonを覘いてみると、昨年秋ごろに限定版として発売されたトリロジーBOXの新品が6,500円弱という値段で、まだ売られているではないか。
 これは手に入れるしかないと衝動買い。
 その後、エピソード1とエピソード2のDVDも探してみる。
 すると、どうも怪しげな気配が漂っている。
 エピソード2のほうは在庫があるのだが、1円の値引きもない。
 エピソード1に至ってはAmazon自体に新品がないばかりでなく、マーケットプレイスでは中古ですら定価以上の値付けがされている有様。
 こういうのを見るとミョーに燃えてしまう自分に恐れを抱きつつ、これはレンタルしかないかと一旦は諦めた。
 だが……。

 その後数日にしてトリロジーBOX到着。
 昨日、エピソード4を見てみる。
 実に20数年ぶりだったが、なかなか面白い。いや、とてもだ。
 いよいよエピソード1も2も欲しくなる。
 さりとて、定価や定価以上で買うのも気が進まない。
 ということで、今日は名古屋市内で買い物をするついでにDVDを取り扱っている店舗を何軒か回ってみた。
 やはりエピソード1はなかなか見つからない。
 エピソード2ですら、1軒しか置いてなかった。
 最後に行ったショップで、ついに中古の1と2がそれぞれ1,575円で並べられているのを発見した。
 もう、こうなると前後の見境なんてありはしない。
 レンタルで済ませばいいものを…なんて理性は働かなくなるんですな。
 気がつくとその2枚を握り締めてレジに向かっている自分の姿が防犯対策用と思しき鏡にしっかり映し出されていたのでありました。
 あ〜あ、また泥沼に嵌まりそうだよ、私。 

「精霊の守り人」実写映画化(2005年3月13日)
 「指輪」ネタからは遠く離れるのだが、どこかに書いておかないわけにはいかない気分になった。
 この際、1年半も放置してしまったここに書いておこうと思う。

 『精霊の守り人』を第1作とする「守り人シリーズ」と呼ばれる児童向けのファンタジー小説がある。
 作者は上橋菜穂子。
 氏が『指輪物語』のファンであるという噂を聞き及んだのをきっかけに読み始めたのが5年ほど前のことになるだろうか。
 以来、こちらが熱心な上橋菜穂子作品のファンになってしまって、続刊を心待ちにしている状態である。
 この4月にも新作が発売されるとのことだ。

 さて、その『精霊の守り人』が、どうやら来年あたりに実写で映画化されるという企画が持ち上がっているようなのだ。
 噂とかいうレベルではない。
 とある上橋菜穂子ファンサイトの掲示板に当のご本人が事情やら感想やらを書き込んでいるのだから。

 このシリーズ、紛れもない傑作であると確信している。
 それだけに映画化――それも実写――には大きな不安を覚えないわけにはいかない。
 VFXを駆使しない限り映像表現し得ないような描写がてんこ盛りの内容。
 「日本映画の限られた予算で納得のいく映像が創り出せるのだろうか?」なんて考えてしまうのである。
 ただ、「映像は凄いけど内容が…」というツッコミを入れないと最終的には収まりがつかなかった某作品の逆を行ってくれさえすればよいわけだ。
 そのためには、是非ともきちんとしたシナリオを用意してほしい。
 と同時に「原作が児童書だから」という理由で、「お子様受け」する配役でお茶を濁すようなことだけはしないでほしい。
 とか書きながら、実は思い切り期待している自分がいたりもするのだ。
 まずは、主人公のキャスティングに注目といったところだろうか。
 続報を待ちたい。

 まあどう転んでも、昨年公開されるやネット上で大いに話題になり、めでたく史上最悪映画のレッテルを貼られてしまった『デ○ルマン』を下回るのは難しいかもしれないが。

SEE鑑賞会(2003年12月15日)
 12月6日(土)に「辺境国プチ・オフ」を開催。参加していただいたのはおおくまねこさんとラザニアさん。今回の目的はもちろん「TTT」SEE版の鑑賞である。DVDに先立って我が家にやってきたトンデモ・マゾム、42インチのプラズマテレビとホームシアター・セットのお披露目(単なる自慢ともいう)という目的もあったりした。参加者の皆さんそれぞれのサイトでもご紹介いただいているとおり、5.1チャンネルスピーカーによる音響効果はすさまじ いほどに臨場感抜群。私が購入したホームシアター・セットはソニー製の入門機(一応DTS再生に対応はしている)だが、それでも十分に迫力を味わうことができた。なるほど専用の部屋を作り、アンプやスピーカーにこだわってホームシアターを構築している方が少なくないというのにも納得がいった。
 我が家にとってこれがマゾムたる所以は『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズを鑑賞する以外には使いどころがないからである。ほんまによーやるわ。今年はあんまりいいことなかったから、これぐらいは許されるはず、ってことで夫婦2人納得してますが(^_^;)
 年末には「例の暴挙」も実行予定。その土産話についてはいずれサイトに載せることになると思う。旅はまだまだ続く。

経過報告(2003年7月6日)
 ずいぶん長い間サイトの更新を怠ってしまった。ネタがなかったわけでも、時間が取れなかったわけでもない。そういう気分になれなかったというのが正直なところだ。いくらなんでも放置し過ぎの感は否めなくなってきた ので、ここ2か月ほどの我が家のてんやわんやをまとめて書き連ねておきたい。 『指輪』ネタからはかけ離れる部分もあるが、ご心配をかけた皆さんへの挨拶という意味も含んでいるということでお許し願いたい。

 さて……。
 職場の集団検診でパートナー氏の左肺に影が見つかったと知らされたのが5月2日。同日、近所の医院で受診したCT検査で直径2センチ弱の腫瘍があると判明。
 暗澹たる気持ちを抱えながら喫茶ガンダルフで開催された「辺境国オフ会」に参加したのが5月4日。楽しい会ではあったものの、心の引っ掛かりはぬぐえず。
 5月6日、紹介された病院で再度の検査。5月14日に手術をすることになる。
 14日午前より、4時間に及ぶ手術。肺の一部を切除したものの、幸いにも腫瘍は良性。入院生活も思いのほか短く済み、21日には退院できた。
 現在、パートナー氏は自宅での療養生活中。さすがに無理は利かない状態だが、至って元気であるということだけご報告しておこう。
 そんなこんなで右往左往しつつも、しっかり『指輪』ライフをこなしているあたり、もはやこちらのほうが重症であるというべきかもしれない

 結局、第2部の映画は8回鑑賞した。内訳は「原語版」2回、「字幕版」3回、「日本語吹き替え版」3回である。今回は前作に比べて「字幕」の改善が見られたのだが、後半はなんとなく吹き替えのほうに足が向いてしまった。吹き替え版でのゴラムのとある口調が我が家においてちょっとしたブームになっていたことが原因のひとつかもしれない。少なくとも1回は「その台詞を聞くため 」に吹き替え版を見に行ったのだ。その台詞というのは、開巻からそれほど経たないところでフロドが「お前はモルドールに行ったことがあるのか?」と問いかけたときのゴラムの返事、「あるよ。」というヤツである。なにしろ、日常会話の中で「あるよ。」なんて台詞はしょっちゅう出てくる。それが全てあの口調になってい る我が家の会話というのもヘンといえばヘンではある。

 かの『TTT』DVDギフトBOXもパートナー氏が休暇中であるという特権を最大限に生かす形で、予約開始と同時に注文。予約順は22番だったとか。
 7月の下旬には、新文芸坐で催される「第一部・第二部連続上映」を鑑賞するために東京まで遠征するつもり。やっぱりアホな夫婦である。

感謝の言葉もない…(2003年2月2日)
 いや、ほんとうに感謝している。
 某大手家電チェーン店のゲーム売り場の担当者様。あなたにはどれほどお礼を言っても言い尽くせないほどである。
 何があったのかって?
 私たちにとって、とてもとても貴重な品を、それも無償で譲っていただいたのだ。
 話はその前日からスタートする。私たちはちょっとした買い物があって、そのチェーン店の地元店舗を訪れた。で、せっかくだからと店内をうろついているうちに、ゲーム売り場の一角にPS2版ゲームソフト「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」販促用のペナントが飾り付けられているのを発見したのだ。(本来の目的をすっかり忘れて)さっそく譲ってもらえないかと交渉したところ、「既に希望している人がいる」とのことで断られてしまった。この段階で、あっさりとこの話は終わりを迎えることになった。
 ところが、天は私たちを見放していなかったのである。
 翌日(2月2日)、私たちは映画の前売り券を買い求めるために、昨年から愛用し始めたシネコンを目指して遠出をした。目的地に到着してみると、シネコンの横に意外な店が…。なんと、例のチェーン店がいつのまにかそこにも出店していたのだ。ひょっとしたら同じものが置かれているのではないかと考えた私たちは、(また、本来の目的をすっかり忘れて)その店に直行した。店内に入った直後、とんでもないブツを発見してしまったのである。それは、昨日見つけたペナントなどよりはるかに立派な「ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」の吊り広告であった。全面にビニールコーティングが施された、横幅50センチ、長さは100センチほどはあろうかという大物。さすがにビビったが、ダメで元々と、譲渡を申し込む。
「お譲りできないことはないが、ゲームの発売日後しばらくは飾っておきたいので、とりあえず名前と連絡先など教えてほしい。」
というのが返事。いそいそと「ご商談カード」に必要事項を記入し始める。それを覗き込んでいた担当者氏が急に例のブツがディスプレーされている場所に行ってしまい、そのまま帰ってこない。やはりダメなのかと思いつつ、書き終えたカードを持って担当者氏のもとへ持っていく。すると、担当者氏、ブツを取り外しつつ、信じられない一言。曰く、
「そんなに遠くからわざわざ来ていただいたんですから、今日ここでお譲りいたします。」
生涯最良の一瞬に、思わず小躍りしてしまった私たちなのであった。
 聞くところによると、こうやって手に入れた品物をオークションなどにかけてしまう不逞の輩もいるらしい。もちろん、私たちはそんな愚かなことはしない。リビングのいちばん目立つところに掲げるべく、場所を選定中なのである。

翻訳者とは…(2002年10月27日)
 史上空前の初版部数が話題となった「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」。上下巻で1100ページを超える大冊となった本作だが、相変わらず一気に読ませる魅力は健在。最後まで飽きさせられることがなかった。
 『指輪』ファンとしては噂どおり「蛇の舌」ならぬ「蛇の尻尾(ワームテール)」が登場してニンマリさせられたりもしたけれど、今後の展開次第ではそれこそ『指輪』になっちゃいそうな雰囲気が漂ってきたりしていささか心配にもなった。この段階でああいう展開にしてしまって、あと3作もテンションを維持することができるのだろうか?まあ、作者のお手並みを拝見するしかない。

 それはともかく、シリーズ4作目になって、なんだか翻訳の方向に変化があったようで、それが少なからず気になった。読者の年齢層の幅を意識しての措置なのだろうか、やたらに小難しい漢字が使ってあるのだ。
まあ、基本的にはルビが振ってあるので読めはするのだが、「朝餉」とか「一意専心」なんて言葉を使う必然性があったとは思えない。「嗄れる」という漢字に言葉に至っては、ページによって「しわが・れる」であったり「しゃが・れる」であったり「かす・れる」であったりと、全く統一されていない。それ以前に漢字である必要もないと思う。
 このシリーズの翻訳に関しては、いろいろ言われてきたようだ。翻訳者がそれを相当意識したのはいいのだが、すっかり見当はずれの方向に行ってしまったという感が拭えないのである。

 『指輪』の翻訳についても、相変わらずYahoo!あたりの掲示板でずいぶんな書き込みがなされている。瀬田(田中)訳に問題がない、なんて強弁をする気はないが、「ヘン」とか「訳がおかしいから挫折した」とか書いてあるのを見かけると、ついつい突っ込みを入れたくなってしまうのである。自分が日本語を読めないという事実に気づいていないだけのことだとしか思えないからだ。
 あと、某掲示板では本文のラストの翻訳について新版における改訂の是非が議論されていた。新版の訳を全く受け入れられない方もいらっしゃるようだが、私はそうでもない。というより、できるかぎり原文のニュアンスに近づけようと努力したと思われる田中明子氏の訳業を高く評価したいのである。

 話が「ハリー・ポッター」に戻る。あの本の値段は何とかならなかったものなのだろうか?2冊で3800円。それも分売不可の内容確認不可(ビニール本仕様^_^;)。200万セット以上も予約があったというのだから、分売可に設定したうえで、1冊あたり1500円ぐらいでは売れたような気がしてならない。(例のビニールやら絵はがきやらにかけたコストも削れるしね。)
 いちゃもんついでにもうひとつ。訳者紹介の文章に悪寒を覚えたことを付け加えておきたい。

カードの仲間(2002年5月16日)
 この数週間、急に電子メールやら手紙やらのやり取りが多くなっている。もちろん原因は、「ブルボンのおまけカード」のトレードである。甚だしいときには一日に4通ものトレード申し込みがあったりして、正直なところ驚いている。それでも、かなりの数の方のコンプリートに協力できたことで、所期の目的を達成したような気になっている私は幸せ者なのだろう。
 映画の公開の終了も迫り、ブルボンの「ロード・オブ・ザ・リング」関連商品も急速に店頭から消えつつあるが、私の手元にはコンプ済みの方から譲渡された余りカードが集まってくる気配。なんか、もう1セットぐらいコンプできそうな気持ちになってくるのが怖かったりする今日この頃である。

『指輪』な日々(2002年5月6日)
 1か月以上もこのページを更新しなかったけれど、実は充実した「指輪」ライフを送っていた。「ひとつの指輪」をふたつも手に入れ、4月13日には東京でのオフ会にのこのこ出かけ、「色彩庭園」のオーナー氏を招いてマゾムの数々をひけらかしたり、西宮の「ガンダルフ」まで遠征したり…。その間、映画もさらに2度鑑賞した。
 それにつけても驚くべきは、我がパートナー氏の「指輪」度の急上昇ぶりである。いや、原作に手を出そうなんて気は全くないようだが、関連本のいくつかを読破して、すっかり原作のストーリーは飲み込んでしまったようだ。ここ2回の映画鑑賞は、むしろパートナー氏のほうが熱心であったような気すらするほど。
最近の彼女の関心事は「映画の第2部をどこに見に出かけるか?」に移ってきている。もちろん海外遠征の野望に燃えているのだ。あまり熱心になりすぎて燃え尽きてしまわないことを願いたい。私だって行きたいからね。

繰り言(2002年3月24日)
 とにかくあちこちで『指輪物語』の話題にお目にかかる。数年前に映画化の話を聞いた際に抱いた期待をはるかに上回る反響。ファンというものの常で、有名になればなったで眉をひそめたくなるような場面にも出遭うことになる。
 特に気になるのは活字メディアに載ったものや掲示板での書き込みに見られる誤字である。私もけっこう誤字をやらかしてしまうので大きなことは言えない。しかし、下に掲げるような言葉には余りにも間違いが多過ぎると思う。
 「馳」……正しくは「馳
 「飛」あるいは「飛」……正しくは「飛
 「ふり山脈」……正しくは「ふり山脈」
 「木の」……正しくは「木の
 「馬亭」……正しくは「馬亭」
 
 3つめのやつなんかは明らかに「思い込み」というべきもので、誤字というのとはレベルが違う気もするが…。また、中には承知の上で使っている、すなわちパロディの類が含まれているのだろうとは思う。
 こんなことを書いてしまった以上、自分のサイトを隅から隅まで総点検してみなきゃいけないかも…。

ふう…(2002年3月21日)
 4回目の映画鑑賞。
 そのついでに「二つの塔」のプレミア・チケットとブルボンのチョコレートを購入。
プレミア・チケットにおまけとして付いてきたあまりにも立派過ぎるパンフレットに呆然とする。そのうえ、肝腎のチケットが「指輪」シールで封印されているのを見て愕然。これじゃ開封できないじゃないか…。ま、いいか。どうせまた通常の前売り券も買っちゃうんだし。
 そして、チョコレートのほうだが、パートナー氏と分担して12袋を購入。家に帰ってから早速開封し始める。2袋目で「アルウェン」登場。5袋目で「レゴラス」が出る。残り7袋。「余裕だ」なんて思ってたら、その後がダブりのオンパレード。「嗚呼、また買うのか?それともトレードに打って出るか?」ほとんど諦めの境地で最後の1袋を開ける。…そこには角笛を構えた雄々しい「ボロミア」の姿が。全15種類のコンプリートが成った感動の(~_~;)瞬間であった。ここまで購入したチョコレート28袋。思いのほか短い道のりではあった。でも、どーすんのよ、このチョコレートの山…。
 ちなみに余りのカードはこちらに示した通りである。
 2セット目のコンプを目指そうなどという気はさらさらないので、もしトレードを希望される方がいらっしゃったら、お気軽にどうぞ(^o^)丿

やっぱりこうなるのか…(2002年3月17日)
 そもそも、サンクスなんかに行ったのがいけなかったのだ。
 こういう事態だけは避けたかったのに…。
 気がつけば「箱買い」――最近は「大人買い」とかいうんでしたっけ――してしまっている私。
 我が家にはブルボンのチョコレートが16袋。
 私もパートナー氏もチョコレートなんてほとんど口にしないわけで。
 明日にでも「本体」は職場に持っていくことになるのだろう。
 ま、いいか。
 15種類のカードのうち、もう12種類は集まったわけだし。
 あとちょっと買い足してみて、それでも集まらなきゃ、必殺「トレード」攻撃があるさ。

 「MECCG」のときのような泥沼に陥らないでよさそうなだけでもマシかもね。

 ちなみに、残るカードは「レゴラス」「ボロミア」「アルウェン」の3枚である。 

泣かせる…(2002年3月13日)
 既にあちこちのサイトで紹介されているのだが、やはり書いておかねば気がすまないネタ。
 『指輪物語』の邦訳を出版している評論社が、現在の『指輪』フィーバーに寄せたコメントが泣かせる。曰く、
「30年かけて150万部売ったのですが、この2カ月で、もう150万部売れちゃいました。映画化と聞いても『在庫がはければいいな』程度の期待だったんです…」
 このコメントの後に続く記事がまた傑作。
欧米で映画公開が始まった昨年末から注文が殺到し「ファクスをもう1台買った」同社だが、文庫版は特別な紙を使用しているため、一時は増刷のスピードが上がらないという珍現象まで起きたという。
 こういう出版社が生き残ってこられた日本というのは、まだまだ捨てたものではない気がする。いや、ほんとにいいよなぁ、こういうのって。

書店にて(2002年3月10日)
 今日、名古屋駅前にある大型書店をいくつか回っていて、おもしろいことに気がついた。『指輪物語』の文庫版「二つの塔」3冊が見事に品薄になっているのだ。ちょっと前には「旅の仲間」が猛烈な品薄になっていた事実を踏まえると、かなりの読者が「旅の仲間」をクリアしたものと思われる。もうひとつ、映画を見て欲求不満になってしまった人たちが、とりあえず続きを早く知りたくなって原作に手を伸ばした可能性もあるだろう。
 いずれにしても、原作がひとりでも多くの人に読まれることはこちらにとってもうれしい。(考えてみたら、私ゃなーんにも得しないのにね。)

 余談ながら、この1か月でカウンターが7000以上回ってしまった。なんだか恐ろしいほどだ。トップページに「ロード・オブ・ザ・リング」とでも書いといたら、もっと回るんだろうなぁ…(~_~;)

正式公開を前にして(2002年3月1日)
 いよいよ明日が一般公開初日である。少し前から公式サイトだけでなくYahoo!にも専用掲示板ができたり、映画レビューの書き込みができるようになったりしている。予想通り、早くもやや荒れ模様だ。この調子だと、明日からますます荒れるに違いない。ま、こういう類のものは見ないに限るのだが、どうしても気になるし…。

 それはさておき、どうしても書いておきたいことがある。笑えるというか、あいた口がふさがらないというか、しょせんマスコミなんてこんなものだという証明にはなるというネタだ。
 数日前に某テレビ局の朝の番組のスタッフであるという人物からメールが届いた。要旨を簡単にまとめてしまうと、「映画の公開初日である3月2日に向けて徹夜で並ぶ人やコスプレで現れるような人を知っていたら教えてほしい」というような内容だった。裏を返せば「あなたがそういうことをしてくれれば、取材しますよ」というわけだ。バカバカしいとは思いつつも、一応「私の知る限りではそういう『指輪物語』ファンはいない」との返信を出しておいた。ついでに「もっとそれらしい映画紹介をしてほしい」との注文などつけて。
 おそらくは、手当たり次第に『指輪』関連サイトに同内容のメールを送りつけたものなのだろう。日本における『指輪物語』の位置づけの危うさが痛いほどに分かってしまって情けないという気持ちの一方で、どんな形であれ話題にされることだけでも喜ぶべきだ、という思いもある。
 ともあれ、公開まであと1日だ。

辺境国オフ会(2002年2月24日)
 2月23日。待ちに待った先行ロードショー。この日を期してミニ・オフ会が企画された。名づけて「辺境国オフ」。命名者は色彩庭園の主宰者、「おおくまねこ」氏である。
 集まったのは、まさに辺境国に拠点を置く精鋭(?)4人であった。オフ会といっても特別なことをしたわけではない。なんといっても「ともに映画を楽しむ」のが最大の目的。
 時間の都合で全員が揃って映画を鑑賞することができず、ねこ氏と私+パートナー氏の3人で第1回、続いてねこ氏とだみあん氏が第2回を、という変則的な形にはなったが、幕間のわずかな時間に全員で語り合うことができた。6時間ぶっ続けで映画を見ることになったねこ氏の幸福を思うと、ついつい涙腺が緩んでしまう私であった。
 真っ先に失礼することになってしまった無礼者の私に、ねこ氏からプレゼント。今後、「MY Precious」となること必定の貴重アイテムである。この場を借りて、あらためてお礼を申し述べさせていただきたい。

 さて、映画の内容に関しては、やはり正式公開が始まる3月2日までコメントしないでおきたいと思う。4人の中で極端に「指輪度」の低いパートナー氏ですら「非常におもしろかった」と認めたほどであるから、間違いなく傑作ではあると思う。(なにしろ我がパートナー氏、ちょっとでも退屈を感じた場合、遠慮会釈なく熟睡してしまうのが常の人間なのだ。)

 参加した4人の中では私だけが試写会経験者であったが、スクリーンも音響も試写会とは比較にならない迫力。やはり劇場の大画面で見てこその映画である。「DVDの発売まで待とう」などという考えはきれいさっぱり捨て去るべきであると断言しておきたい。

とりあえずの試写会報告(ネタばれなし)(2002年2月14日)
 13日に名古屋で行われた試写会に行ってきた。開場の30分前に到着したところ、既に200人ぐらいが並んでいた。(600人収容の会場だったので、私も楽に席を確保できたが、開演時間には立ち見が出る状態だった。)
 開場までの時間に周囲を観察。女性が7、8割を占めているようだ。グループで来ている人が多い。中には5人以上という大集団もいた。1名ずつの抽選だったはずなので、この状況は意外。どうやって招待券を確保したのだろうか?
 周囲の会話に耳を傾けてみる。どうやら原作を読んでいる人や映画の事前情報を持って参加している人は多くなさそう。「話題の映画をとりあえずいち早く見てみたい」という層が主体のように感じた。それは、開演後の主催者側の作品紹介の折に、約3時間という上映時間を聞いた途端に起きたどよめきから窺い知れた。
 上映中は一切声なし。ピピンやギムリのボケに対する反応も皆無。この雰囲気では声に出して笑えないではないか!途中で眠ってしまっているような人はいなかったように思うが、とにかく静かであった。
 ラストシーンの直後にはなんともいえない溜め息と嘆声。作品に感動したというよりも、エンディングに対する戸惑いであるように感じた。
 エンドロールが流れ始めると同時に7割がたの観客が席を立った。エンヤの曲も何もあったものではない。どんな映画であれ、最後まで見届けるのが礼儀であると思っている人間なので、こうした反応には苛立ちを覚える。
 残った観客の声が聞こえてくる。後ろにいた若い女性数人のグループの第一声は、
「とりあえず、第二作も見なきゃいけないってことよね。」
 であった。それに同意する声が上がる。続いて、
「でも、これって、あと2作続くのよね?」
 ニュアンスとしては、「あと1作で十分」といった感じ。
 更には
「危うく眠るところだった。」
「説明はいいから、とりあえず話を進めてよって思った。」
 というような声。ゆったりした部分には感銘を覚えなかったということであろう。そして、とどめの一声。
「あれってさ、ハリポタにも出てきたよねぇ。」
「そうそう、そっくり!」
 彼女たちが話題にしているのは、もちろん、モリアの坑道の中で登場するアレのことだ。ファンタジーの世界ではごくごく平凡なモンスターなのだが。
 少し離れた席にいた女子高校生風の4人組の声。
「ところで、オークって何よ?」
「なんか難しい名前が出てきてチンプンカンプンだったね。」
 エンドロールも終了。諦めて席を立つ。
 外に出るとき、30歳ぐらいのカップルと同時になる。女性のほうが男性に対して原作との違いを力説している。省略されてしまった部分が多いということが分かった男性が答える。
「道理で展開が速いと思った。」

 結局、好意的な声も賛辞も聞くことはできなかった。
 しかし…。私にとってはものすごく面白かった。感動的であった。もちろん、原作と比較してしまえば、不満な点はいくらでも挙げられるが。
 奇しくもこの日の朝、アカデミー賞のノミネート作品が発表された。『ロード・オブ・ザ・リング』は13部門にノミネートされたという。おそらく美術や特撮、衣装などの部門以外の受賞は難しいであろう。いや、むしろ、そうであるべきだとも思う。大きな賞は物語が大団円を迎える第3作で取ればよい。そして、その期待を抱かせるに十分な内容の第1作であったと断言できる。

『琥珀の望遠鏡』(2002年2月9日)
 フィリップ・プルマンの「ライラの冒険」シリーズ3部作の邦訳完結編がこの1月末に出版された。
 私は
ようやく昨日読み終えた。さすがの出来栄え。第3部の帯の言葉ではないが、「必ずや古典になる」に違いない作品だ。
 このシリーズは『黄金の羅針盤』、『神秘の短剣』そして『琥珀の望遠鏡』からなる。完全に連続したストーリーであり、『指輪物語』同様、厳密には「3部作」とはいえない。「ライラの冒険」というシリーズ名も邦題だけに冠されたもので、(ずっと以前に知己の方が指摘されていたように)不適切なものといえる。原書では「His Dark Materials」がシリーズ名だ。
 さて、なんでこんな話題をここに持ち出したかというと、この作品及び作者に関してはトールキン・ファンがちょっと喜びそうなネタがあるからだ。
 ひとつは、(既に某『指輪の仲間』サイトの掲示板に書いてしまったのだが)完結編のラスト近くで、オクスフォードの植物園にある例のヨーロッパクロマツが出てくること。
 もうひとつは、プルマンがオクスフォードのエグゼター学寮の出身で、現在オクスフォードに住んでいること。
 おまけで、この作品の映画化権をニューライン・シネマが買い取ったらしいこと。(これは上のサイトで知った情報の受け売りですm(__)m)

 とはいえ、上に書いたのはほんの瑣末なこと。この傑作をひとりでも多くの人にぜひとも読んでいただきたいから、というのが本当の理由なのだが。

試写会に行ける!(2002年2月6日)
 私の住んでいる地方でも2月13日に試写会が開かれるとの情報を得て、応募はがきを出しまくった。その結果、幸運にも1通が当選!
 この3年半、ずっと待ち続けた作品を、いよいよあと1週間後にはこの目で見られることになったのである。
 実のところ、珍しくも仕事に追われる日々なのだが、この日だけは何としてでも時間を作りたい。作らねばならない。いや、絶対に作る!!あとは年次休暇届けを出すだけだ。

 ところで、下に書いたことなのだが、公式サイトのほうが変更される気配は全くない。うーん、どうなっとるんだ?

あらら…(2002年1月18日 /1月19日訂正)
 数日ぶりに映画関連のサイトをいろいろ見て回っていたら、小さな、しかし重要な変更がなされていることに気がついた。公開予定映画の一覧に名を連ねている『ロード・オブ・ザ・リング』 という邦題の後ろにさりげなく<旅の仲間>という副題がつけられていたのだ。 肝心の公式サイトのほうはまだ変更されていないようなのだが、複数の映画サイトが同様の措置をとっていたことから考えて、近いうちに正式な発表があるに違いない。
 以前から2CHの掲示板などでは、「このまま『ロード・オブ・ザ・リング』という題名で公開されてしまったら、来年以降の二作目、三作目にはどんな邦題がつけられるのか?」という危惧が表明されていた。『ロード・オブ・ザ・リングU』とか『ロード・オブ・ザ・リング エピソード2』なんてのはお断りだと。どうやらその手の危険は回避されたようで一安心といったところ。
 しかし、それならば、なぜ最初から『指輪物語 旅の仲間』にしなかったのかという疑問を改めて感じないわけにはいかない。日本における興行に一枚噛んでいる○川書店がカタカナ題名をごり押ししたという、これも2CH情報があったけれど、まんざら嘘というわけではなさそうな気がしてくる。
 その
○川書店、来月の初めに映画関連本を2冊ほど出すらしいが、こちらとしては同時期に評論社が出版する『中つ国 歴史地図 トールキン世界のすべて』に期待、である。原書を持っているので内容もイケルと保証できるが、前者と違って固有名詞の翻訳に違和感を覚えずにすみそうなのが高ポイントである。いずれにし ろ、関連本、全部買っちゃうのだろうけれど…。

私は不幸だったのか…(2002年1月12日)
 2002年。いよいよ日本での映画公開の年だ。気分はもう映画館、と言いたいところなのだが、どうやらそうもいかない気分である。
 原因はこちらで巻き起こった「翻訳」議論だ。個人的にはあまりお勧めしたくない内容ではあるが、公正な判断の妨げになってはいけないので、とりあえずリンクを張っておくことにする。

 なにが悲しいかというと、私(たち)は、ある方たちから「不幸なやつ」であると断言されてしまったからなのだ。
 私は『指輪物語』を十数回読み返した。もちろん、瀬田貞二訳の日本語版で。
 そして、読むたびに心が震え、読むたびに涙した。トールキンの墓参りにまで行った。関連書籍やグッズを買い集めた。
 それを
日本人がこの翻訳でしか「指輪物語」が読めないことは、おおげさに言えば、日本人の不幸だと思ってしまいます。」
 の一言で片付けられてしまったのだ。
 ああ、そうなのね。私ゃ日本でも屈指の不幸者だったんだ。いいでしょう、それも。こうなりゃとことん不幸のどん底に落ちさせていただきます。せいぜい憐れんでいただけると幸いですだ、フロドのだんな。

 もうひとつ、議論の中心になっているのが、瀬田訳の「です・ます」調なのだが、個人の好みの問題を超えた奇妙な発言にぶち当たってしまい、当惑させられている。以下がその部分である。
「地文がですますなのに、しゃべり言葉は「だ、である。」というのは、本来の小説作法からは逸脱していると言われています。」
 …私は全く不勉強ですので、この方がおっしゃっている「本来の小説作法」というのが、いったい、いつごろ、どこで定められたのか分かりません。どなたかお教え願えないでしょうか?

 しかし、傍観を決め込んではみたものの結局のところ我慢ができず、こんな場末のサイトで陰口をたたいている自分も自分だな。情けない。